インバウンド向けナイトライフが大人気!?戦略的な集客方法と人気スポットを紹介

近年、インバウンドの急増が止まることなく進み続けて、観光地を含む街中を賑わせています。その中でも日本のナイトライフは、旅行の楽しみのひとつだと言ってもいいでしょう。多種なナイトスポットが注目されています。夜の日本文化体験は訪日外国人にとって興味深い観光スポットのひとつのようです。
今回は、インバウンドにおけるナイトワーク集客をさらに高めるため、人気の秘密や戦略アイデアなどを解説していきます。
ぜひ参考にしてみてください。

1.インバウンド集客と消費動向

インバウンド集客とは、訪日観光客に対して日本独自の商品やサービスなどを提供し、実際に利用・購入してもらうためのマーケティングのことを指します。
これらマーケティングの施策によって、集客や売上に大きな差が発生します。

近年、インバウンドビジネスが注目されていますが、日本ならでは文化を体験できるサービス・飲食が人気を集めています。
特に日本のナイトライフにおける「ナイトタイムエコノミー」(夜間経済・夜間消費)が注目を浴びています。このナイトタイムエコノミーの目的は、18時から翌日朝6時までの夜間を通して消費機会を高めるために、飲食店などの営業活動を行い経済を活性させることです。訪日外国人の興味があるナイトライフという活動の場を数多く提供していますが、実際にインバウンドの消費動向はどのような状態なのでしょうか。

引用:観光庁(国交省)「インバウンド消費動向調査」

上記は2019年から2024年までの費目別の訪日外国観光客の構成比です。図表を見てみると2024年のインバウンドにおける飲食店(バーやスナック、ナイトクラブ)などの決済額が過去数年前に比べ、2倍近い決済額だというデータがありました。これらは、夕食後のナイトライフを楽しみたいといった意識の高まりの表れ、そしてナイトビジネスの受け入れによる変化にも繋がっているのかもしれません。

2.インバウンド向けナイトライフの集客方法

日本の観光スポットは、飲食店にとって集客を高める場でもあります。そのなかでも、ナイトライフを楽しめるスナックやナイトクラブ、バーなどは外国人にとって興味深い店舗は幅広く存在しています。これらの観光スポットを含め、インバウンド向けにどのような方法でたくさんの人を呼び込めばいいのか知りたいという経営者の声を多く聞きます。
ここではインバウンドのおけるナイトライフの集客方法を取り上げてみましょう。

2.1 SNSや動画配信を活用

SNSによるツールは多数ありますが、併用することで特性を活かした相乗効果が得られます。

  • Instagram;画像や動画が中心のため、言語による障害は殆どない。拡散率が高い
  • X(旧Twitter):リアルタイムの情報が特徴のSNS。言語と動画が連動し、ユーザーの口コミ配信によってインバウンド集客の増加に繋がる。
  • Facebook:世界各国で多数の人利用している。ユーザーとの繋がりに特化しているので拡散されやすい
  • YouTube:外国人観光客というターゲットに絞った動画を配信することで視覚効果が高くなる。興味をそそるような分かりやすいタイトル(サムネイル)設定がポイントのひとつ。

2.2 Googleマップの活用

Googleマップでは、現在80言語以上をサポートしているため、集まった口コミがそのままの使いたい言語での情報配信ができます。(※多言語登録をする際には最低でも英語、可能であれば中国語がお勧めです)
また、MEO対策はGoogleの最適化を指していますが、「地名+キャバクラ」と検索した際にマップ内に表示させることができます。多くの人がお店を探す時にMEO対策の効果は発揮します。さらに効果を得るためには、取り入れたキーワードをひとつとプラスします。例えが「地名+リーズナブル+キャバクラ」、より詳しく知るための検索ポイントのひとつです。ここまでたどり着いた時に「リーズナブルの訳」など、興味をそそるようなメッセージを伝えることが集客のポイントです。

2.3 Webサイト「トリップアドバイザー」

トリップアドバイザーは、観光系サイトでホテルや施設、レストランなどの体験談や価格の比較などができる口コミサイトのことです。多くの飲食店が登録しています。外国人観光客が体験したお店の口コミ投稿による比較ができるので、体験したいと検討している外国人にとって充実したナイトライフを選択することができます。顧客満足度が上がり、集客性が高いと評判です。
※但し、トリップアドバイザーに登録できる飲食店は、ガイドラインに満たしていることが必要条件です。(参考:トリップアドバイザー

3.訪日外国人に人気ポット

日本の居酒屋やバー、スナックなどは、アジアから欧米人までの観光客に人気のスポットのひとつです。日本は世界各国と比べて治安が良いと言われています。これは昼に限らず、夜1人でも安心して外出することができると評価が高いことからと考えられます。
ここでは、訪日外国人にとっての人気スポット(ナイト飲食店)を紹介します。

◆日本の文化体験ができるバーやナイトクラブ
東京の渋谷や六本木、新宿、大阪ミナミなどの繁華街でのバーやナイトクラブは、お酒や会話を楽しむ場として定番のナイトライフです。訪日外国人へ日本独自の雰囲気や人気メニュー、サービスをアピールすることができます。
日本の繁華街という街歩きにも人気があるようです。

◆ショーレストランが人気のロボットレストラン
多くは新宿歌舞伎町にあるショーレストラン「ロボットレストラン」、連日海外からの観光客で賑わいをみせています。奇抜でユニークな装飾インテリアが目を引き付け、さらにはロボットと人間(女性)が繰り広げる戦いなど、ダイナミックなエンターテインメントショーです。派手な演出が楽しめると訪日外国人から高い支持を得ています。
夜遅くまで遊べるエリアが少ない日本にとって、翌朝5時までの営業しているロボットレストランは、外国人の不満のひとつを解消させるといった集客戦略にもあるようです。

◆一番人気のスナック
スナックはお酒を飲みながら、カラオケをしたり、「ママ」と言われる経営者などとの会話を楽しんだりするお店です。一時低迷した時期もありましたが、現在では密かに日本人の若者、そして外国の観光客に人気を集めています。
特にスナックという海外にはない業態が、外国人にとって珍しく非常に興味深いお店だと言われています。ディープな日本文化を体験できることが外国人観光客の魅力のひとつです。

4.インバウンド集客で注意すべきこと

日本人を対象としたスナックやバー、ナイトクラブ、ホストクラブなどのマーケティング方法は 訪日外国人の集客とは異なる部分があります。
インバウンド集客を検討する際に、注意しなければならないことが幾つかあり、ここでは代表的な注意点を挙げてみました。


〇各国の宗教・政治・文化の配慮

  • 宗教の話はタブー(可能であれば客層に合わせた食メニュー用意)
  • イスラム教やヒンドゥー教はアルコールがタブー、豚肉や牛肉も避ける食べ物です。(可能であれば客層に合わせた食メニュー用意)

〇決済方法の確認(キャッシュレス決済の導入)

  • 入店時にお客様の決済方法を確認する(外国人は現金のみの決済は敬遠することが多い)
  • クレジットカード、QRコード決済、電子マネーなどの対応が必要

〇安全・安心性をアピール

  • 訪日観光客はあらゆる情報を得て、飲食店に入店することが多いので、料金体系を明確にする(ぼったくりを避けるため)
  • トラブルを避けるため、マナー、ルールを明示しながら安全で安心できるお店をアピール

〇言語対応

  • スマホなどに英語や中国語などの外国語翻訳ツールを導入する
  • 訪日観光客は日本語が殆んどできないので、特に英語を話せるスタッフを配置すると良い

さいごに

いかがでしたか。インバウンドは日ごとに日本を賑わせています。飲食店に限らず、経済活動の活性化チャンスでもあります。
このチャンスをナイトビジネスに活かすために、安心して楽しめる場の提供を工夫しながらぜひ高めていきましょう。

この記事を書いた人

BrancPort税理士法人