
ナイトワークを経営する上で、集客戦略は非常に重要です。新規顧客やリピート客を獲得するには、SNSやYouTube、広告ポータルサイト、フリーマガジンなどさまざまな媒体を介しての活用方法があります。アプローチ方法として、オンラインとオフラインといった集客方法があります。今回は、集客戦略のカギとなる集客方法を解説していきたいと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
1.オンライン集客とオフライン集客の違い
近年、集客戦略としての手法が多岐にわたり活用できるようになりました。SNSやDM、チラシなどの集客方法がありますが、手法として挙げられるのがオンラインとオフラインの二通りです。それぞれ異なる特徴があり、業種によって使い分けたり組み合わせをしたりしながら活用しています。
以下は、オンライン集客とオフライン集客の違いをまとめた表です。

特にナイトワーク集客はWeb媒体が主流になっていることが多いのですが、ターゲティングや出店場所によっては、地域特性を活かしたネットを介さない方法でアプローチをしていることが多くみられます。オンラインとオフラインは、それぞれの特性があるので目的やターゲット層を考慮した方法で出稿すると良いです。
2.オンライン集客の活用法

ナイトワークの集客にはオンラインによる広告戦略は欠かせません。
SNSや広告ポータルサイト、ホームページなどがありますが、ターゲットや地域性に合わせて最適な方法でアプローチすることがポイントです。
2.1 SNS
SNSはInstagramやX、YouTube、Facebookなどの配信ツールがあります。
SNSは拡散率が高いので多くのユーザーの目に留まり認知度が上がります。新規顧客はもちろん、上手く運用することでお店から離れていた方への誘致をさせることも可能です。
- Instagram:魅力的なコンテンツが多く、接客的に定期的な投稿をすることでフォロワーが増えます。フォロワーとの交流が集客ポイントのひとつになります。
- YouTube:動画(ライブ配信)で表現できるので、お店の魅力が詰まった構成であることが重要です。またライブ配信中にリアルタイムで視聴者との交流ができるので、キャストメンバーやお店の雰囲気を伝えられるチャンスでもあります。
- X:リアルタイム配信の高さが特徴。キャスト出勤や交代などの情報をタイムリーに投稿することで視聴者のスピーディな意思決定を促すことができます。
2.2 広告のポータルサイト
We媒体での掲載によってユーザーが閲覧できる、ナイトビジネスに特化した広告ポータルサイト集客の活用法です。また、スタッフ求人の広告にも活用できるシステムです。
地域別に在籍キャストの写真や店舗の雰囲気などさまざまな角度からお店の情報を発信できます。ラグジュアリー感満載のクラブやラウンジなどからリーズナブルなカジュアルがウリの店舗まで紹介が可能です。中には掲載店舗数が10,000軒近いのもあり、ユーザーが探すときには非常に高い確率で訪問されているポータルサイトもあります。
料金はプランごとに分かれていますが、都内で平均5~6万円程度ですが、店舗の面積やキャスト人数などによって異なります。
2.3 ホームページ・ブログ(コラム)
ナイトワークの集客にはホームページにあるブログ掲載も集客活用のひとつになります。お店のコンセプトや雰囲気、ブログ(コラム)などを魅力的に掲載することで、来店を検討されているユーザーに伝わります。
ブログ集客に期待することはアクセス数を増やせることです。
- ★検索エンジンのランキングが上位になることで、ユーザーへのアプローチに繋がる(SEO対策)
- ★ブログは短文でもサービス内容やキャスト一覧のなどを詳しく伝えられるので、安全性や信頼性を与えることができて来店に繋がる
- ★ホームページは、ユーザーが知りたいことが事前にわかるので、安心して来店できる
ホームページ・ブログ(コラム)は店舗について、より詳しく掲載できるので集客のためのブランドイメージを高められる可能性が大いにあります。
3.オフライン集客の活用法

インターネットを介さないオフラインですが、ナイトワークの集客活用ツールとして、情報発信も十分にターゲットにアプローチができます。
3.1 屋外(看板)広告
屋外広告である看板を設置することで、不特定多数の人にお店の存在をアピールできるため、認知度が高くなり集客にも大きな効果が得られます。
集客のポイントは以下の通りです。
- ★LED、ネオンサインなどを活用し、夜の街に美しさやおしゃれ感を引きだすと効果が得られ、視認性が高くなる
- ★ラウンジやバーなどはシンプルな看板で高級感が得られる
- ★ターゲットに響くキャッチコピーなどを入れる
- ★わかりゃすい価格表記であると安心して入店しやすい
看板は人の目に留まることが多いので、デザインや設置場所に工夫することでお客様を誘導できます。
3.2 フリーペーパー・チラシ
地味ではありますが、不特定多数の人へアプローチ方法として効果を果たしているのがフリーペーパーや雑誌の掲載広告です。特に地域密着型のフリーペーパーは「クラブに行きたい」「キャバクラ体験に興味がある」など、前向きな人へのアプローチはもちろん、行きたくなるような掲載方法で高い関心・興味にリーチできる可能性が大いにあります。
集客活用のポイントは・・・
- ★フリーペーパー:夜の遊び場などを特集号としていることが多く、無料案内所やビジネスホテルなどに設置してもらうことがあります。また、地域密着型のフリーペーパーは、一定情報が多いので関心の高い人にとってはお店を探しやすいです。
- ★チラシ:許可を得た近隣の飲食店に設置して頂いたり、街頭で配布するなど周りとの繋がりも活かしながらデザイン性に優れたチラシを見てもらうことでターゲット効果が表れます。エリアを選んでアプローチすることで、集客に繋がります。
3.3 イベント開催
ナイトワーク集客におけるイベント開催はさまざまな企画が挙げられますが、闇雲に開催しても効果を十分にえられません。企画倒れや失敗しないように、イベント開催のポイントを押さえておきましょう。
1)ターゲットを明確にする
例えばインバウンドやリピート獲得のためなど、ターゲットを絞ることでイベント開催の方向性が見えてきます。満足感のあるイベントの印象は、通常営業への期待値が高くなるので、再来店の可能性に期待が持てます。
2)告知する
SNS(Instagram、Xなど)やホームページ、チラシなど、不特定多数の人に情報を発信します。また、価値のある体験を約束することでお客様の参加決定をしてもらうので、ターゲット層がきまったら、イベント開催の最低でも1~2か月前からの告知をすると良いでしょう。
3)イベント内容
イベントは毎年定期的に異なった内容で開催します。年間イベントとして季節イベント、周年イベント、バースデーパーティー(キャバ嬢の誕生日など)、お客様特別感謝イベントなど多数あります。お客様のマンネリ解消やスタッフのモチベーションアップにも繋がります。
4)イベント後の戦略
SNSなどで情報宣伝のため、参加者に口コミ投稿してもらい、クーポンやサービス券などを発行します。リピートを促す戦略までしておきましょう。
4.オンラインとオフライン集客の利点
最後にナイトワークにおけるオンライン集客とオフライン集客の利点を解説します。
把握しておくと成果に直結します。
●オンライン集客
- 細かいターゲティングに設定可能(興味・関心・性別・年令・地域など)
- スピード感のある情報を発信
- 幅広い層に拡散可能。投稿によってシェアされやすい
●オフライン集客
- 地域性に優れているため近隣客の来店、看板やチラシなどで周辺客にも強い
- 直接目に見える集客告知のため安心感や信頼感を与える
- 不特定多数の人に情報を共有できる
ナイトワークに特化したオンラインとオフライン集客は、来店してもらうための動線を考慮した上で実施します。
また、オンラインとオフラインを組み合わせた集客戦略を検討してみると良いでしょう。
さいごに
いかがでしたか。店舗集客には、オンラインとオフラインのそれぞれ異なる戦略方法が存在しています。集客に成功するためには、コンセプトやターゲット層を明確にした上で、アプローチを検討することが大切です。
これまで解説した集客方法のヒントとしていただければ幸いです。